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過去の舞台公演

三月大歌舞伎

  1. 【日 程】
    2021年3月4日(木)~29日(月)
  2. 【場 所】
    歌舞伎座
  3. 【時 間】
    第一部 午前11時~
    第二部 午後2時~
    第三部 午後6時30分~
    ※開場は開演の40分前を予定
    【休演】11日(木)、22日(月)
  4. 【料 金】
    1等席   15,000円
    2等席   11,000円
    3階A席    5,000円
    3階B席    3,000円
    1階桟敷席 16,000円
  5. 【お問合わせ】
演目と配役

第一部

午前11時~

  田中青滋 作
一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
江戸歌舞伎の幕開けを描く、晴れやかな舞踊
新年を迎えた、江戸の町。京の河原で見せる歌舞伎踊りが評判の、猿若と出雲の阿国の一行がやって来ます。将軍への献上品が運べずに困っている材木問屋の福富屋夫婦を助けると、それを見ていた奉行の板倉からうれしい知らせを受けます…。
江戸で初めて幕府の許可を得て櫓を上げた、初世勘三郎の猿若座(後の中村座)。京で活躍した出雲の阿国が江戸へ来た史実はありませんが、歌舞伎の創始者と江戸歌舞伎の源流となった二人がそろって登場する、楽しい創作を交えた舞踊は活気にあふれ、明るく晴れやかなひと幕です。
猿若 勘九郎
出雲の阿国 七之助
福富屋女房ふく 高麗蔵
福富屋万兵衛 彌十郎
奉行板倉勝重 扇 雀
二、戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)
美しい春景色に、情緒漂う華やかな舞踊
菜の花と桜が咲き誇る、京の郊外・紫野。美しい春景色のなかを、浪花の次郎作と吾妻の与四郎が駕籠を下ろしてひと休みするところ、互いのお国自慢が始まります。さらには駕籠の中にいる禿のたよりを呼び出し、大坂、江戸、京の廓話で盛り上がります。やがて、次郎作と与四郎の懐から連判状と香炉が落ちると、互いの素性が明らかになり…。
赤っ面風の堂々とした姿の次郎作と、白塗りの粋な与四郎。そこに、可愛らしい禿が入り、舞台は錦絵のような華やぎをみせます。二人の正体が実は…という奇抜な趣向に富み、色彩美にあふれる常磐津の舞踊にご期待ください。
浪花の次郎作 松 緑
禿たより 莟 玉
吾妻の与四郎 愛之助

第二部

午後2時~

  一谷嫩軍記
一、熊谷陣屋(くまがいじんや)
戦乱の世の無常が胸を打つ、重厚な時代物
源平争乱の時代。源氏の武将・熊谷直実が、戦から自らの陣屋に戻ってきます。そこには、国元にいるはずの妻の相模が、息子小次郎の初陣を心配して訪れていました。直実は小次郎の様子と、平家の若き公達・敦盛を討ったことを明かしますが、そこへ敦盛の母藤の方が現れたので、直実は戦の模様を物語ります。やがて源義経がやって来て、敦盛の首実検が行われますが…。
熊谷直実の武将としての生き様、そして戦乱ゆえの悲劇が描かれ、世の無常さ、人生の儚さが胸を打つ義太夫狂言の名作です。「平家物語」の世界を大胆に脚色した、重厚な時代物のひと幕をご堪能ください。
熊谷次郎直実 仁左衛門
源義経 錦之助
熊谷妻相模 孝太郎
堤軍次 坂東亀蔵
藤の方 門之助
白毫弥陀六実は弥平兵衛宗清 歌 六
  河竹黙阿弥 作
二、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)
  直侍
  浄瑠璃「忍逢春雪解」
粋な小悪党と傾城の色模様を描く、黙阿弥の傑作
雪の降り積もる夜。入谷の蕎麦屋にやって来たのは、御家人崩れの直次郎。悪事を重ね追われる身となった直次郎は、江戸を離れる前に恋仲の三千歳にひと目逢おうと身を潜めています。按摩の丈賀の話を聞き、直次郎は三千歳のもとへ向かいますが…。
江戸の蕎麦屋の風情が垣間見える前半から、清元の名曲に乗せて描かれる粋な小悪党・直次郎(直侍)と傾城・三千歳の艶やかな色模様が描かれる後半まで、みどころの多いひと幕です。幕末から明治にかけて、数々の名作を生み出した大作者・河竹黙阿弥の傑作にご期待ください。
片岡直次郎 菊五郎
三千歳 時 蔵
暗闇の丑松 團 蔵
按摩丈賀 東 蔵

第三部

午後6時30分~

一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
大盗賊石川五右衛門がみせる、絢爛豪華な舞台
桜の咲き誇る、南禅寺山門の楼上。天下の大盗賊、石川五右衛門が煙管をくゆらせながら景色を眺めています。そこへ飛んできた一羽の白鷹がくわえた血染の遺書から、五右衛門は、自らが真柴久吉に討たれた大明国の宋蘇卿の遺児であることを知ります。やがて楼門の下を一人の巡礼が通りかかりますが、この巡礼こそ真柴久吉で…。
「絶景かな、絶景かな」で始まる石川五右衛門の名ぜりふで有名な人気の場面です。豊臣秀吉の命令で釜煎りの刑に処された大泥棒を描いた奇想天外な物語を背景とし、絢爛豪華な大仕掛けに、様式美あふれる舞台は、歌舞伎の醍醐味を堪能できるひと幕です。
石川五右衛門 吉右衛門
右忠太 歌 昇
左忠太 種之助
真柴久吉 幸四郎
Aプロ(4・5・6・7・8・9・10・12・13・14・17・18・19・23・24・25・26・29日)
二、隅田川(すみだがわ)
斑女の前の母性愛、幽玄の美
隅田川の畔。行方不明となった我が子の消息を求めて旅する斑女の前は、渡り舟の舟長と言葉を交わすうちに、息子が幼くして息絶えたことを知ります。斑女の前は、息子の幻を見て、その姿を狂おしく追い求めるのでした…。
清元の叙情的な旋律に乗せて、錯乱しながら我が子を求める母の姿に哀切が漂います。能の「隅田川」をもとにした、幽玄美に満ちた舞踊をご堪能ください。
斑女の前 玉三郎
舟 長 鴈治郎
Bプロ(15・16・20・21・27・28日)
二、上 雪(ゆき)
  下 鐘ヶ岬(かねがみさき)
【上 雪(ゆき)(Bプロ)】
冬の夜に沁みいる、切ない恋の思い出
俗世を離れて仏門に入った芸妓が、独り寝に思い出すのは昔の恋人のこと。今夜と同じ冬の夜、男の訪れを待ちながら、ひとり過ごした日に思いを馳せ…。  大坂・南地の実在の芸妓をモデルにつくられた江戸中期の曲を、昭和に入り、地唄舞の普及に大きく寄与した舞踊家・武原はんが、独自の工夫と表現により洗練させた作品に基づいています。上方らしい優艶さにあふれる舞台をご覧いただきます。

【下 鐘ヶ岬(かねがみさき)(Bプロ)】
清姫の恋の執念、幻想的な舞踊
美しい桜の下。そこへ現れた若く、高貴な女・清姫の亡霊が、恋の執念や艶やかさなど、かつての恋を回想しながらしっとりと舞い踊ると…。
恋する安珍を釣鐘ごと焼き殺した「安珍清姫伝説」の後日譚として成立した「道成寺もの」の代表作、長唄の大曲『京鹿子娘道成寺』。その詞章を用いた情緒あふれる舞踊を、象徴的な釣鐘の下、繊細な味わいの地唄舞でお楽しみいただきます。
〈雪〉     芸妓 玉三郎
〈鐘ヶ岬〉   清姫 玉三郎

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